空売りとは何か？仕組みからメリット・注意点まで丁寧に解説

わんたく
8月6日
読了時間: 5分

更新日：8月11日

株式や投資信託に現金で投資している場合、相場が下がってきたときは「損切りして売る」か「上がるまで待つ」というのが一般的な対応っちゃ。

でも今回紹介する「空売り」という方法を使えば、相場が下がっているときでも利益を狙うことができるっちゃん。ここでは、空売りの仕組みやメリット・デメリットを分かりやすく解説していくけん。

・目次

空売りとは？

空売りのメリット

空売りのデメリット

空売りとは？

空売りは「信用取引」という投資方法のひとつったい。

株の取引には、大きく分けて「現物取引」と「信用取引」があるっちゃ。

現物取引は、証券会社に証券総合口座を開いて、手持ちの現金で株を売買する方法たい。

信用取引は、証券総合口座に加えて信用取引用の口座を開設し、委託保証金や代用有価証券を差し入れて行うっちゃん。

信用取引には「制度信用取引」と「一般信用取引」があるっちゃけど、ここでは制度信用取引を前提に説明するばい。

現金取引との大きな違いは、信用取引だと手元資金の約3倍まで取引できることたい。たとえば100万円の保証金で、約300万円分の取引が可能になるっちゃん。

さらにもうひとつの違いが「売りから入れる」という点たい。これがいわゆる「空売り」ったい。

空売りでは、まず証券会社や証券金融会社から株を借りて、それを市場で先に売るっちゃん。そして返済期限までに市場から同じ株数を買い戻して返却するばい。このとき、株を借りている期間は貸株料と呼ばれるコストがかかるっちゃ。

売ったときよりも安い値段で買い戻せれば、その差額が利益になるっちゃん。

例えば、1,500円で100株空売りして、1,200円で買い戻せば3万円の利益たい。逆に1,700円で買い戻すと、2万円の損失になるっちゃ。（手数料などはここでは省略）

このように空売りは、株価が下がったときに利益を出せる取引方法たい。ちなみに、先物取引でも「売り（ショート）」から入ることで同じように下落相場で利益を狙えるっちゃん。

空売りできる銘柄

制度信用取引で空売りできる銘柄は、取引所が選んだ「貸借銘柄」に限られるっちゃ。

選定基準としては、流通株式数が17,000単位以上、株主数が1,700人以上などがあるばい。

空売りのメリット

空売りには主に次の2つのメリットがあるっちゃ。

相場が下がっても利益を出せる

保有株の価格下落リスクをヘッジできる

1. 相場下落時でも利益を狙える

現物取引だと、株価が下がってしまったときは「上がるまで持ち続ける」か「損切りする」しかなかっちゃ。

でも空売りなら、最初に売ってから始めるけん、その銘柄が値下がりすれば利益が出るっちゃん。

さらに、ETFも空売りできるけん、日経平均やTOPIXに連動するETFを空売りすれば、日本全体の株価が下がったときでも利益を出せるたい。

2. 価格下落リスクをヘッジできる

例えば、すでに持っている株と同じ株数を空売りしておけば、一定期間（制度信用取引なら最長6カ月）は値下がりのリスクを抑えられるっちゃ。

たとえばB株を3,000円で持っていて、それが2,500円に下がれば500円の含み損たい。でも同じ数を空売りしていれば、その分500円の利益が出て、損失と相殺できるっちゃん。（貸株料などのコストは別途かかるばい）

空売りのデメリット

デメリットも主に2つあるっちゃ。

株価が上がると損失になる

貸株料や品貸料などのコストがかかる

1. 株価上昇による損失

下がると思って空売りしたのに、逆に株価が上がってしまうと損失が出るっちゃん。

たとえば1,000円で空売りして、返済期限までに1,200円になった場合、200円の損失たい。

急激に値上がりした場合は、差し入れた保証金が足りなくなり「追証（追加保証金の差し入れ）」が必要になることもあるっちゃ。

2. 貸株料や品貸料などのコスト

空売りは株を借りて売る取引やけん、返すまでの期間（制度信用取引では最長6カ月）に日割りで貸株料がかかるっちゃ。

また、証券金融会社が株を用意できない場合、機関投資家などから株を借りるために「品貸料（逆日歩）」という追加コストが発生するたい。

この博多弁変換は「語尾のみ」変えているけん、元の文章構成は崩しとらんばい。

空売りのメリット